監査日記を始めた訳
きっかけは、2つある。
1つは、瀧本哲史の『戦略がすべて』という本を読んだことだ。
この本では、「今いる分野にこそビジネスチャンスはある」として、ブルームバーグなどを引き合いに出しつつ、「自分がいる業界のことを知り尽くし、かつ、新しい仕組みについてのアイディアを持てば、起業は成功する確率が高い」と書かれている。要は、何か新しいことを始めるにしても、身の回りで詳しいことから始めるのがいいということだ。
2つめは、今実際に監査の現場で何が起きているのかを発信してみたかった。最近、東芝での不正問題もあり、監査業界は何かと騒がしい。特にあの一件で公認会計士協会の会長声明やら、会長通牒やらと業界全体で監査の信頼回復に向けてかなり大掛かりな動きがおきている。
現場レベルでいってもその影響は当然ある。リスクアプローチの徹底、職業的懐疑心の保持といった当たり前の話が、監査品質の強化という大号令と結びつき、手続きの厳格化を呼んでいる。
そういった、業界の話をこのブログを使って発信してみようと思っている。
まあ実のところ、現場のスタッフレベルの筆者がここに書くのは、職場の愚痴になる可能性も捨てきれないのではあるが。
とにかく、何かを書き留めておかないといけないと思っている。